久しぶりのフランスは、本当に本当にありがとうでいっぱいの2週間余りでした。あまりにも濃厚すぎてとても書ききれないのですが、まずは最初のアンスニでの1週間から、ご報告をさせて頂きます。
私が森本さんとお招きいただいたのは、「Harpes aux Max」というナントから1時間ほどのアンスニ地方で開かれたハープフェスティバルです。2020年の予定がコロナで延期になり、ようやくこのたび3年越しに実現しました。現地に着いてからは毎日、主催者の皆さんと100名を超える現地ボランティアの皆さんの熱意と温かさに感動させられぱなしだったのですが、正直これは本当にもうincroyableな数日間。その規模の大きさと内容の多様性、充実度の高さ、行き届いたオーガニゼーション、美味しい食事、ボランティアの皆さんの数と温かさ、どれをとってもまさに脱帽の、素晴らしいフェスティバルでした。✨
「Harpe Japonaise」というタイトルのもと、日本を代表するような形で開催された私達の演奏会は、12日アンスニ近郊の テイエ劇場で、主催者様と市長のご挨拶とともに開演しました。同時に沢山の興味深いコンサートが開催される中、有難いことに私達の演奏会は早々に完売していて、満席のお客様のもと、びっくりするほどの反響を賜り、本当に有難く感謝でいっぱいです。4月後半体調が最悪の状況になってしまった時はどうなることかと思いましたが、おかげさまでこの日までにある程度回復させることが出来、どうにか無事乗り切ることが出来ました。
今回は基本的に弾き歌い(&語り)を伴う日本作品だけでまとめた、がっつりとした1時間のプログラムで、フランスのお客様に特に人気が高かったのはなんといっても最後の大曲「迦具夜」でした。主催者様のリクエストにより、森本さんには「さくらさくら」の冒頭を篠笛ソロで始めて頂いたり「迦具夜」の前に能管の短いソロを入れて頂くことにもなり、日本の文学作品に触れて頂く機会となったことと合せて、フランスの皆様にはさらに興味深いものとなったようです。
演奏会翌日以降はイザベルとじっくりと深いお話も出来、そしてシャンタルさんとはすっかり意気投合して楽しい時間を随分と共にさせて頂きました。ほかにも、何人もの素敵なハープ仲間たちとの再会や出会いがあり、本当に有意義で忘れがたい1週間となりました。
主催のCOMPAの皆さま、ジャケとカマックの皆さま、笹川財団はじめその他お世話になった沢山の皆さま、演奏会にお越しくださったお客様、そして遠い日本から私達を応援して下さった皆さまにも、あらためて心から御礼を申し上げます。
Merci infiniement pour tous