さて、フランスの続きです フェスティバルの後はパリに向かい、わざわざ予定をキャンセルして私を待って下さっていた昔の恩師のお宅へ。そして、これまた本当に忘れがたい1週間余りとなりました。長い年月を経ての再会が、この間の心の空白を埋めてくれたような気がします。
何十年も前、ロンドンの師匠が私のために彼女に手紙を書いて下さり彼女と出会ったことで、私はまさかのハープの道へと本格的に進むことになりました。彼女の門下には、日本で大人気のグザヴィエやサーシャがいますが、もう何十年も前に私もサーシャのように彼女の家に居候していたことがあって、末っ子のクレマンスをオペラ座のバレエ学校まで送っていったり、楽譜の整理を手伝ったり、コンサートに同行したり、グザヴィエ達も交えて彼女の家で皆にお寿司をふるまったりしたことも、懐かしい思い出です。
世界のハープ界・クラシック界でも誰も経験しえない程のキャリアを持つ彼女は(そしてなんと最後のご主人はミシェル・ルグラン!)今も変わらず上品で、ヴァイタリティと探求心に溢れ、知られざる作品を発掘することに情熱を燃やしていました。アンスニでの演奏の録画をじっくり見て心底褒めて下さり、彼女と一緒にお散歩したり、一緒に楽譜を探したり、一緒にハープのお店に行ったり、一緒にお食事したり、フェスティバルの記念品として頂いた美味しいワインも一緒に楽しんで、沢山お話して、そして長女のマリーヌが家族みんなで会いに来てくれたり…、書ききれないですが、それはとても愛おしい時間でした。他にも今回のパリ滞在中には、在仏日本大使にフェスティバルのご報告に上がったり、懐かしいお友達と再会できたり、新しい出会いを頂戴したり、イザベルがパリ国立高等音楽院のレッスンに招いて下さったり、そしてフェスティバルで出会った何人かの方々とまた再会することになったり・・・etc・・・と、本当にとても濃厚で有意義な1週間余りとなりました。今回のアンスニでの演目には、パリの方々も大変ご興味をお持ち下さり、それはそれでまたいつか是非機会があればと思います。
ある意味私にとって心の洗濯ともなった今回のフランス。皆様、本当にありがとうございました
Merci beaucoup Catherine, Merci tous le monde, et Merci FranceJe n’oublirai jamais vos gentillesse