3月3日、京都コンサートホール「異界現想 作曲家 平野一郎の世界」が、無事終わりました。なんて深くて濃厚な演奏会だったことでしょう。平野さんの作品だけをじっくり味わう時間。客席からの集中力や熱気もとても高くて。とても興味深くて意義深い演奏会でもありました。他の奏者の皆さんの演奏による平野作品を一度に聴けるのも、とても楽しみにしていました。終わってなんだか寂しい。
この日私が森本さんと演奏したのは「迦具夜」、平野さんの手により現代の語り物として書かれたかぐや姫の物語です。30分の大曲。求められる難度の高さも半端なく…。これまで何度挫折したか分からないこの作品でしたが、その良さを最大限に引き出したくて、今回は私なりに勇気を出して新境地に挑戦でもありました。そしておかげさまで、予想をはるかに上回る大きな反響を賜りまして、私にとっても大変大きな励みとなりました。
この企画を実現してくださった主催のアートランダム様には感謝しかなく、スタッフの皆様、お忙しい中お運び下さったお客様、陰で支えて下さった皆様、そしてとりわけ今回平野作品にあらためて向き合うにあたり、貴重なアドバイスを沢山下さった中嶋俊晴先生にも、本当に心から御礼を申し上げます。
この経験をまた次に生かしつつ、精進していきたいと思います。
どんな言葉もこの日の演奏会を表現するには足らない気がして、この日聴きにいらして下さっていたラ・ネージュの四方様のご感想の一部を、特別に許可を得て、この下にご紹介させて頂きたいと思います。
******
・・・(略)
そしてコンサート。
正直今日の自分の体調は疲労困憊で普通なら爆睡間違いないところ、前回同じ状態で3時間一睡もしないどころかずっとハイテンションで観た『RRR』と同じ素晴らしさで。
言葉では語れない。
まさに今、この時代の日本でできるもの。
だからこそ国境を越え得る!というか。
プログラムの流れも、一つ一つの曲も演奏も素晴らしく。
元々目当てで行った『迦具夜』は圧巻で。
帰り際、え?なお友達とも遭遇したり。
1人ではなく、同じように感覚で感じる人と一緒に体感できたこともとても嬉しく。
明日の為にも帰ったらすぐ寝るつもりですぐお風呂に行ったのですが、つい、購入したCDのジャケットの中を読むとご縁に驚くことだらけでまたびっくり。
「探偵ナイトスクープ」は点けながらも全く内容は入って来ない状態で、今ようやく色々落ち着き、寝に行くところです。
いやぁ、凄かった〜。行ってよかった〜。
根が疲れ過ぎてて言葉にできなくてすみません。