2つの演奏会が、おかげ様で無事に終了いたしました。こんな時でもわざわざお越し下さったお客様と、お世話になりました皆様に、本当に心より御礼を申し上げます。まずは法然院さんのご報告から…。
この日は朝から柔らかな雨が降っていましたが、演奏会が終わる頃にはすっかり晴れ、美しい夕暮れの中、桜を愛でながらのとても気持ちいい帰り道となりました。この日を迎えるまでに、何度か心が折れそうになることもあったのですが、後日頂いたお客様からの言葉には大変励まされました。プログラムの最後に「お伽噺」を演奏したのですが、新美南吉さんの詩の最後に神様の手から放たれたお月様と、日暮れの東山から登り始めたお月様が私の中でオーバーラップして来て、思わず桜の隙間から写真を撮ってみたら、まるで版画のようでした。舞台の写真が上手く撮れなかったので、どうぞ桜の余韻をお愉しみ下さい。
Cherry Blossoms at the Path of Philosophy after the concert at Honen-in. The moon on the sky of Higashi-yama seemed to me as if it was the moon which came out from the palm of God at the end of the poem of Nankichi Niimi, Otogibanashi, which was the last piece of our concert.