21日のクリスマスコンサートは、おかげ様で無事成功裏に終えることが出来ました。
当初京都と神戸で開催される予定だった「きぼうのほし音楽祭」が中止となる中、皆様から1公演でも是非とのお声を頂き、急遽 ほぼ同じ内容で開催させて頂くこととなったこのコンサート。時間のあまりない中、久しぶりの主催公演で、体調の問題も抱え、今回ギリギリまで何度も中止を考えたほどでしたが、ヤンネさんにも励まされ、友人・コーチ・支援者の皆様、体の治療のためにお世話になった先生方、そして当日は素晴らしいスタッフの皆さんにも支えられ、会場の響きの良さとお客様の温かい集中力にも助けられ、なんとか無事に乗り切ることが出来ました。年末慌ただしい中の平日にも関わらずわざわざお運び下さったお客様とお世話になった皆様、そして心強い共演者のヤンネさんに、本当に心から感謝申し上げます。そして当日あいにくお越し頂けなかったけれど、陰で応援下さった皆様にも。この日の演奏会の成功は、お一人お一人のお名前を挙げられないほど沢山の方々の応援の賜物でした。
今回、平和と鎮魂への祈りを込めたクリスマスコンサートとして、本来宗教的には歌う時期ではない曲もいくつかプログラムに盛り込むことになり、またシベリウスの素敵なクリスマスソングを寺嶋先生の素敵な編曲で初演させて頂いたり、終盤の方には、これまではアンコールでよく歌って来た「いのちのうた」もプログラムに入れさせて頂くことになりました。ほとんど出ずっぱりで弾き歌いが半分以上という演奏会は久しぶりのことで、最後の2曲の頃には低血糖気味でフラフラして来てしまいましたが、なんとかアンコールまで歌い抜きました。初めて挑戦する曲もいくつかあり、体調も含め、色んな意味で本当にもっていくのが大変な演奏会ではありましたが、終演後のお客様のお声とスタッフの皆さんのお顔に、やって良かったと心から思えた演奏会でした。
初めて私のコンサートにお越し下さった先崎先生が、「奇跡の大成功!」といって私を抱きしめてくれたことも何よりのご褒美でしたが、その数日後に先生が天に召され、この演奏会が先生が最後に聴かれるコンサートとなったことを思うと、それだけでも本当に意味があったように感じます。そしてこの日は偶然にも、9年前に自殺してしまった大学の同級生の命日でもありました。海の向こうでは戦争で毎日のように尊い命が失われて行き、今年は私も家族や友人たちを何人も失くして来たこともあり、あらためて、今この時にこの演奏会が出来たことを意味深く感じています。
私もヤンネさんも、今回のプログラムは、是非またどこかで再演できたらと思っています。
全てを使い果たしたようなこの演奏会の翌日に、実はもう一つ京都でお仕事を頂いていて、その翌日は淡路島に楽器と一緒に移動し、週末は年内最後のハープのお仕事でした。こんな状態でもハープはいくらでも弾けるのですが、体が楽器である歌はそういうわけに行かず…。ここ数か月あまりにもハードすぎてすっかり痩せてしまった体を、これからなんとか回復させて行きたいと思います。来年は、弾き歌いをメインとした演奏会だけでなく、器楽だけの演奏会やバレエや朗読との作品上演など、以前からお話頂きながら実現できずに来た演奏会にも取り組んで行きたいと思っていますので、是非、楽しみにしていて下さいね。(^^♪
今年も一年、応援を賜りまして有難うございました。心から御礼を申し上げます。皆様もくれぐれもお体に気を付けて、どうぞ良いクリスマスと良いお年をお迎えくださいませ。